Borroはお店で使用されるコップのある問題を解決する興味深いビジネスです。
問題─コップの回収に手間がかかる
海外のお店、特にバーではプラスチック製のコップがが使用されることがよくあります。それを返却するのがルールなのですが、中にはこれをそのまま持ち帰ってしまう人もいます。
そして、そのコップが外に捨てられることも珍しくありません。お店としては大事な備品を失い、さらに環境悪化にまで悪化にまでつながってしまうため見過ごすことのできない問題です。
そんな課題を解決するために立ち上がったのがBorroの面々です。
今までの策─デポジット
従来型の策としてデポジットがあります。仕組みは簡単でコップを返却するとお金がもらえるというものです。このようなデポジットシステムはヨーロッパでは珍しくなく、スーパーマーケットのカートにコインを入れないと使用できない(そして返却するとお金が返ってくる)仕組みすらあります。
そんな環境下で、コップにも同様のデポジットという概念が適用されることは想像に難くありません。コップを使い、飲み物を飲み終わったらカウンターで返却する。これによりお金の一部が返ってきます。
一見すると、この方法で問題が解決しそうですが、これには難点があります。
例えば、返金での手数料発生です。返金を処理するにも、それをカードなどの決済手段で実行する際に手数料が発生します。コップを貸して返してもらうだけの行為に発生する手数料が無駄に感じられます。
さらに返金に目をつけた犯罪行為もあるようです。それがカップを盗んで返金を手にしようとする人々です。自分で購入していないカップを盗みそれを「返却」することでデポジットを稼いでいるようです。
Borroの解決策
Borroは返金に伴う手数料をゼロにしています。
さらに返金に目をつけた盗難に対処するためにBorroでは、QRコードの紐付けをおこなっています。QRコードの読み取り後にのみ返金ができる仕組みです。これで、そのコップに対応する飲み物を購入した人だけが、コップの返却によりデポジットを回収することができます。
QRコードの読み取りというと少しお店の人からすると面倒に思えるかもしれませんが、ご心配はいりません。専用のボックスを設置して回収することができます。